日時:平成26年7月25日(金) 18:30~20:30
場所:アイリス青葉ビル 9F(旧仙台三和ビル) 仙台市青葉区中央2-1-7
ー知的財産と高度技術を生かしてー
「東北を世界の医療機器創生拠点に」
講師: 知と医療機器創生宮城県エリア
プロジェクトディレクター 後藤 順一 氏
先端技術を駆使した高度医療機器の開発は、健康で安心して暮らせる質の高い生活を実現するうえで、新規医薬品、再生医療等の開発と共に極めて重要です。しかし、我が国の医療機器市場は世界の10%程度を占めますが、海外製品への依存度が極めて高く、今後拡大が見込まれるアジア地域をはじめとする海外市場への参入どころか、国内市場さえ海外企業の進出に一層さらされると懸念されています。こうしたグローバリゼーションが進む中、エリアという企業集積・連合体概念を取り込んだ医療機器開発への取り組みが極めて重要になりますが、いまだ企業という点として医療機器を開発・製造しており、海外のシリコンバレー、メディカルバレーというエリア(面)での取り組みに大きく立ち遅れています。一方、先の東日本大震災時には部品供給が途絶え医療機器製造が極めて深刻な状況になったように、東北地方の部品供給シェアは大変に高く、高度な技術を持つ企業が多数存在しています。また、東北大学は我が国唯一の医工学研究科、さらには工学研究科と医療機器開発シーズを豊富に有し、機器開発の最終段階で必須な臨床試験・治験を支援する東北大学病院臨床研究推進センターも備えています。このように、宮城県をはじめとして東北地方には、医療機器製品製造の基盤は整っており、企業、大学、自治体、開発資金を支援する金融機関が強く連携することで、継続的に医療機器を創出する拠点を構築することができます。部品提供が主体となっている東北地方から、付加価値の高い製品を世界に出すことは、東日本大震災からの復興、再生を越えて発展へと繋げることに大きく貢献します。この度、復興庁・文部科学省の地域イノベーション戦略支援プログラム(東日本大震災復興支援型)の支援を得て、こうした事業を展開している知と医療機器創生宮城県エリアの後藤順一プロジェクトディレクターを迎えて「東北を世界の医療機器創生拠点に」と題してご講演を頂くことになりました。多くの皆様のお越しをお待ちしております。
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